ブラ2の次はブラニーク

ただしスメタナに非ず。

新日本フィルハーモニー交響楽団
第456回定期演奏会 サントリーホール・シリーズ
指揮:クリスティアン・アルミンク
チェロ:セルゲイ・アントノフ


ヤナーチェク交響詩《ブラニークのバラード》
マルティヌー/チェロ協奏曲第1番(1955年版)
チャイコフスキー交響曲第3番ニ長調

新日フィルだからと思って早めに錦糸町に着いてゆっくりしてたら,今日はサントリーだったことに気づいた。阿呆だ。
前半はどちらも初聴きの曲。アルミくんは東欧の曲が好きですね。
《ブラニークのバラード》は,農夫を主人公とした物語詩(浦島太郎的な話)を下敷きにした交響詩で,いかにもドヴォルジャーク晩年の交響詩の路線を継承したものという雰囲気だった。
マルティヌー新古典主義的な華やかな作品でとても面白かった。バレエダンサーみたいな風貌のアントノフ氏,暗譜で素晴らしい演奏だった。朗々と歌う第2楽章は実に美しいし,第3楽章はショスタコを健康的にしたような趣。マルティヌーは,ノイマン交響曲全集ぐらい聴いておきたいと思いつつかれこれ数年手付かずの作曲家である。非常に興味を惹かれたので色々聴いていきたいものだ。
目当てだったチャイ3は,第1楽章で聴きたい声部が埋もれがちだったりして,ややガチャガチャした印象。もう少し整理つけて欲しかった。ホルンが不調なのも気になった。全体として昨年の都響に一歩譲るかな。それでも第4・第5楽章(速い)は楽しいですね。