跳ねるオルソップ

読売日本交響楽団
第522回名曲シリーズ サントリーホール
指揮:マリン・オルソップ
ヴァイオリン:ライナー・ホーネック
ヴィオラ:鈴木康浩


モーツァルト/ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド変ロ長調
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調
ブラームス交響曲第2番ニ長調

タイタンとブラ2という今月のプログラムは,関連性を意識させる意図もあるのかな。久々の読響&R.ホーネック,そして久々の読響のブラ2。
最前列上手寄りの席だったため,譜面台付きの協奏交響曲になるとソリストはほとんど見えず。せっかく鈴木氏だから表情が見てみたかったんだけどな。でも伸び伸びとした良い雰囲気でした。伴奏も,ソリストを引き立てるというよりソリストと対決するようなアグレッシヴさがあって面白く聴いた。
ブラ2も終始速めの推進力ある演奏。第1楽章は提示部繰り返し実施,展開部では特に弦がガツガツした弾き方になって驚いた。第2楽章は表情付けが面白かった。気持ちの良い演奏で溜飲が下がる思いだったが,鳴りっぱなしの演奏だったので,静謐なブラームス像を求める向きには不満があったかもしれない。
なおTrb.トップは4年前と同じくKw田先生。Hr.3番のH永先生も良かった。しかしこんな曲よくKm祭でやったもんだ。