僕らの庭を耕そう
(まとまりきっていないので,おそらく後で追記・書き直しします。)
兵庫入り
08/01は,0516静岡発で東海道線をひたすら西進。途中,大垣から美濃赤坂へ寄り道しました。
↑美濃赤坂駅
大阪でJRを下車。大阪駅はちょっと要塞ぽくなってました。そういえばずっと工事してますね。ツイッター見ながらぼーっと歩いていたら,エスカレーターの左側に立っていた気付きちょっと凹む。切り替えのよさは自慢だったのに。
阪急で西宮北口に向かう。ここは祖父母宅に近いので昔から馴染みなのですが,再開発ぶりが凄いですね。15年前の春に来たときの駅周辺の(廃墟のような)光景が脳内に残っているので,感慨深いものがある。お昼を探して「阪急西宮ガーデンズ」に初めて入ってみたけど,アメリカかって感じのショッピングモールで,日曜のためかとても賑わっていました。アツアツのたこ焼きを慌てて食べた。
キャンディード
現役オケより先に兵庫県入りした理由は,兵庫県立芸術文化センターで行われる佐渡裕プロデュース《キャンディード》を聴きたかったため。高い席しか残っていなかったので直前まで迷ったが,やはり聴くしかない!と思って兵庫公演千秋楽のこの日に。
噂に違わずきれいなホールでした。でも木目っぽい雰囲気とか,中はちょっと独特。
指揮者に近い,中央のとても良い席がとれてしまった。序曲からして実によくリハーサルされた演奏。序曲中はテレビをかたどったステージ上のスクリーンに,1950〜60年代アメリカのイメージ映像が流れ,観客は映画館に来たような錯覚に陥る。
以下,まだうまくまとめられてませんが…ヴォルテールとパングロスは速変わりで,演技の使い分けも絶妙だった。ウェストフェリア城は,このカーセン演出ではホワイトハウスに。その国名表記も"Westphelia"ではなく"Westfailure"となって,字幕スクリーンでもご丁寧に「ウエストフェイリヤ」と表記していた。
地震の場面では,「神戸からサンフランシスコまで…」と強烈に阪神大震災を意識。このブラックさを不快に思う人もいるかもしれない。クネゴンデは映画スターとなり,マリリンモンロー風に"Glitter And Be Gay"を歌う。黄金の都エルドラドは,テキサスの油田。五人の王の場面は,原油の流出した海で元イタリア大統領・元ロシア大統領・元フランス大統領・元イギリス大統領・元アメリカ大統領が歌い踊るブラックのきわみ*1。
さんざん悪ふざけをやってのけたような演出だったが,最後の"Make Our Garden Grow"では,渾身の合唱とともに背後には(破壊されかけている)地球各地の映像が流れ,ずるいと思いつつも涙を禁じえなかった。千秋楽パワーか,信じられないほどの熱演だった。音楽であんなに泣けたのは初めてかもしれない…バーンスタインはなんという音楽を書いてくれたことか。最後はヴォルテールの「シツモン,アリマスカ?」で幕。
カーテンコールでは,やっぱり佐渡さんファンが多いんだなあと認識。会場は温かい空気に包まれていた。この後彼ら一座は東京でも公演を繰り広げたはずである。