ふてんま問題

年末年始も世の中を騒がせたのは普天間問題だったようですが,こと東響の方々に限っては年明け早々,付点魔に苦労されたようです。

東京交響楽団
第574回定期演奏会 サントリーホール
指揮:大友直人
ピアノ:キャサリン・ストット


シューマン/序曲,スケルツォとフィナーレ
フィトキン/ピアノ協奏曲"Ruse"(日本初演
ベートーヴェン交響曲第7番イ長調

シューマンイヤーのコンサート聴き初めに相応しい序スケ。スケルツォが低速で肩透かしを喰らった(遅いなりに凝った所もあり,そこそこ面白かった)が,フィナーレは快速で安心。コーダは比較的あっさりめ。
フィトキンは,弦楽器とティンパニ2人という編成で,ティンパニソロから始まる。テンポは一定なので指揮者はひたすら刻んでればいい感じだったが,裏拍にジャッ,ジャッと弓の一撃を続ける弦の人達は大変だなあという印象。変化が現れてくるあたりで眠くなってきたので残念ながらあまり覚えていない。
ベト7をメインを持ってくるのは時期的に商売上手である(実際中高生が散見された)が,演奏は素晴らしかった。実演で聴くのはょっとしたら初めてか。リピート実施で好印象,小細工なしによく鳴らした(カラヤン系?)演奏かな。第1楽章,提示部リピート2回目のトゥッティの入りでホルンが事故ったのはご愛嬌。第4楽章はハイテンポで痛快。
やはり東響は木管を中心として安定感がありますね。特にオーボエのAさんは,昨年末の都響(ブル7)でもトラで吹いていたようだが,何事にも動じなそうな豪胆な音(単に音量が大きい?)で聞き応えがある。また,今日はトランペットのトップがトラのM重先生らしかった。ラッパだけ拍手少なめでかわいそう…