ソリスト「Ah…」

今日は,《すずめばち》序曲*1聴きたさに筑波まで赴くつもりでいたのだが,チケットを入手していなかったうえに当日券があるか怪しかった*2ので,億劫になってとりやめた。
そこで都響に行くか日フィルに行くかの2択になった。曲決め総会裏の部室でしばし逡巡していたが,決戦投票もチャイ4になったことであるし,日フィルのマンフレッド交響曲に行こうと心に決めた。

日本フィルハーモニー交響楽団
第189回サンデーコンサート 東京芸術劇場
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ソプラノ:幸田浩子


ハチャトゥリアンバレエ音楽スパルタカス》より
グリエール/コロラトゥーラ協奏曲
ラフマニノフ/ヴォカリーズ
チャイコフスキー交響曲《マンフレッド》
(アンコール)チャイコフスキーバレエ音楽白鳥の湖》より〈4羽の白鳥の踊り〉

読響や東響は行き慣れているものの,日フィルはほとんど初めてに近いので,同じ芸劇でも何となくアウェイ感がある。チケット担当におばちゃんが多く当日券の価格表が手書きだったり,楽団グッズの販売が多かったりと,楽団の個性を感じる。
2階正面のなかなか良い席が選べたので,ソプラノもよく声が飛んできて堪能できた。
マンフレッドも,いささかの冗長さを補って余りある集中度の高い演奏で,聴きに来て正解だと思った。日フィル結構凄いんですね。きっしー先生は真っ先に立たされてました。
ただ隣席の,声楽関連のピアニストか何かっぽいおばさんが,バッグを開け閉めして携帯見るわ,ガサゴソとチラシを読みだすわで,マンフレッド演奏中腹が立ってしょうがなかった。興味がないなら静かに寝てるか,前半で帰ればいいのに。マンフレッドなんて関心なきゃ退屈に決まってるじゃないか。
アンコールは,変な所を強調したりラザレフが白鳥の真似したりで抱腹絶倒。〈大きな白鳥の踊り〉ですか。ラザレフ愛されてるなあ。楽しい演奏会でした。

*1:RVWの傑作。エルガーにおけるコケインぐらい名曲。最近聴いたシルヴェストリ&ボーンマス響の録音がかっこよかった。

*2:電話したけど出なかったし