ハ調プロ

日本フィルハーモニー交響楽団
第618回定期演奏会(2日目) サントリーホール
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ソプラノI:天羽明惠
ソプラノII:加納悦子
テノール:鈴木准:
バス:成田眞
合唱:東京音楽大学


モーツァルト/ミサ ハ短調《大ミサ曲》
プロコフィエフ交響曲第4番ハ長調(改訂版)
(アンコール)プロコフィエフ/《ロメオとジュリエット》から〈ダンス〉

ハ短調ミサの合唱は,音大のためか大編成。トロンボーンの配置が面白くて,アルトは一般的なコントラバス横,テナー(きっしー)は下手合唱横(テノール補強),バスは上手合唱横(バス補強)だった。トロンボーン同士では合わせにくかったと思うが,視覚にも面白くなかなか効果的だったのでは。独唱陣は合唱と管楽器の間に座り,ソロや重唱では指揮台横に出てくる形である。いずれもレヴェルの高い歌唱でした。この曲は比較的バスが空気ですね。
プロ4もラッパが頑張っていて充実した演奏だった。この曲はバレエ音楽《放蕩息子》の素材を利用しているためか,特に第2楽章以降がバレエ的,《ロメジュリ》的ですね。初版はまだ聴いたことがないので聴き比べてみたい。アンコールは今度こそロメジュリだろうと思ったら当たった。
ハ短調ミサやミサソレも良いが,日本のオケにはもっとハイドンのミサ曲なんかもやってもらいたい。