春まだ浅い信濃路へ

あまり遠すぎず,車窓の雪景色がきれいそうで,未踏破路線の乗り潰しができる地域ということで,信州をぐるっと旅することにしました。長野自体は毎夏行ってるんですけど,いかんせん楽器背負ってるのでどこにも寄り道できないんですよね。善光寺松本城さえ行ったことがなかった。
一応今回のテーマとして『鉄道で千曲川信濃川)を下る旅』というのを設定しました。これは,直前に読んだ島崎藤村『破戒』が飯山と小諸を舞台にしており,千曲川を印象的に描いていたのに触発されたというのがあります。
なお今回は北海道&東日本パスを使用しました。ついでだから北越急行に乗ってみようと思ったのと,18きっぷは自動改札が通れず面倒*1ということで。


(発着は一部省略しています)

0516高尾発(中央本線
0724小淵沢

小淵沢は,昨年の新歓合宿に行く途中で土産を物色していたら電車に乗り遅れた(その結果茅野からタクシーを使う羽目になった)因縁の地。ここの駅そばは唐辛子味噌を設置していておいしいので,朝食にうどんをいただいた。

↑小渕沢停車中の小海線

0748小淵沢発(小海線
0821野辺山着


↑普通鉄道の駅としては日本一標高の高い野辺山駅。タクシー1台と雪だるまクン(マスコットなのか,そこかしこにいる。)のほかは,人っ子一人いません。たまに車は通るけど。

↑霧に包まれた野辺山駅前の公園。奥にはSLがあります。

↑野辺山〜清里間にあるJR最高地点碑&鉄道神社。1375m=人みな幸福・人みな合格,だそうな。

↑同じく最高地点の鐘,線路を挟んでさきほどの碑。

↑長野から山梨への国境橋。車もまったく通らない道を延々歩いた。足疲れました。

↑森の中に突如現れる清里市街。でもオフシーズンなのでゴーストタウンのようです。

↑冬眠中。

清里駅にもSLが。
清里駅近くの自販機で飲み物を買おうと千円札を入れたら,販売可の表示だったにもかかわらず,全く反応せず返金もできなくしまった。こんなところで電話で苦情言うのもアホらしいと思って諦めましたが,悔しい……。

1022清里


小海線の途中から千曲川が寄り添ってきます。

↑今回は残念ながら新型ハイブリッド車両は乗れず,すれ違ったのみ。

1204小諸着


小諸城址「懐古園」入口

↑樹齢500年のケヤキと,島崎藤村記念館。
うまく写真には撮れませんでしたが,小諸城址からは遥か眼下に千曲川の蛇行を望むことができます。藤村が愛した風景。

↑藤村も教員を勤めた,小諸義塾の記念碑。
小諸見物は時間がキツキツで駆け足になりすぎた。

1254小諸発(しなの鉄道


しなの鉄道の車窓から。平原駅

1318軽井沢着

軽井沢は天気が良ければレンタサイクルで巡ろうと思っていたのだが……

↑濃霧。こんなシーズン前に来るのが悪い。

↑軽井沢旧駅舎らしい(現在は観光協会)。結局この霧ではなす術がなく,どこも見ずに引き返した。

しなの鉄道の車両

1348軽井沢発(しなの鉄道

しなの鉄道千曲川と付かず離れずで進む。

1445上田着



↑上田に到着。想像してたより都市らしかった。

↑上田はサマーウォーズの舞台だったんですね。見てないけど。


上田城
上田駅周辺でそば屋を探したものの見つからず,かといってガイドブック掲載の名店は遠いので,しかたなく駅前のラーメンを食べる。おいしくなかった。しかも一本乗り遅れた。

1607上田発(しなの鉄道
1638篠ノ井


しなの鉄道とJR篠ノ井線が合流する篠ノ井
ふつう川中島古戦場へは長野からバスとかで行くのですが,地図で見て「篠ノ井から歩けるんじゃね?」と思ったので,はるばる歩いてみました。だいぶ後悔した。全然歩く距離じゃなかった。

↑日暮れ時にようやく辿り着いた八幡原史跡公園(川中島古戦場)。

↑同公園の長野市立博物館。もう閉まってます。

佐久間象山先生

↑真っ暗ですが千曲川。これを渡り,長電松代駅へ。松代駅がなかなか見つからず焦る。

1825松代発(長野電鉄屋代線
1903須坂発(長野電鉄長野線
1929長野着

もう暗いので小布施とかは断念した。
久々に歩きすぎた一日で,数日膝の痛みが消えませんでした。あまりに長く歩いたので,『めざせポケモンマスター』の武田信玄版替え歌とか考えちまった。

*1:結構タイトな計画を立てているので,有人改札が混んでいると乗り遅れる危険がある。その点,北&東パスは自動改札通れるから楽。