バー1

「オルソップ,凄いばぁばぁだった」と言うと誤解を招く。

読売日本交響楽団
第489回定期演奏会 サントリーホール
指揮:マリン・オルソップ


バーバー/交響曲第1番ホ短調
マーラー交響曲第1番ニ長調

バーバー生誕100年に,スペシャリストのオルソップを招く読響はさすが。オルソップは両曲とも暗譜である。かっこええ。素朴だが確固たる指揮ぶり。

バーバー:管弦楽作品集第1集

バーバー:管弦楽作品集第1集

バー1*1は,1936年の作品としては破格に聴きやすい交響曲である。ただ楽章が分かれていないためか,あるいはビシバシ決まるタイプではないオルソップの演奏のためか,平易さのわりに掴みどころのない感も残る。形容しがたいが,今日聴いた印象ではニールセンを無臭にした感じ?なおバーバーのホルン1番とマーラーのホルン5番(?)はたぶん都響のA馬さんだった。
マーラー交響曲はおそらく実演初めて。このタイタン,自分にとってはとにかく「チャラい」交響曲であり,鼻についてしょうがなかったのだが,ずいぶん慣れてきた。こういうのは実演の方が面白いのは言うまでもないですね。貫禄のKb.ソロは星さん。トロンボーン4番*2は贅沢にもKw田先生,1〜3番の方が頑張ってるのに,最後はついそちらに目がいってしまう。
心なしか喝采が大きかった。ブラ2も楽しみだ。客席でT大のY岡先生(例の振波論の人)とSば先生らしき人を見かけた。あと当然かもしれないがシモーノ氏も。

*1:「ババ1」ではちょっと汚い感じなので

*2:ホルンアシに相当,席もホルン横。出番は最後の最後の立奏のところだけ。