ボストン美術館展

六本木ヒルズで開催中のボストン美術館展に行ってきた。初ヒルズ。初麻布十番
ヒルズ内はなんてわかりづらいんだ。方向感覚に自信がある(つもりの)自分でも迷うのだから,中高年の皆さんはさぞかし途方に暮れることだろう。建物内には「森美術館」と「森アーツセンターギャラリー」とがあり,ボストン美術館展が開催されている後者のみに行きたかったのだが,両館共通の入口には「展望台・美術館」としか書かれていなかったため,アーツセンターギャラリーへは別の入口があるのかとしばらく迷ってしまった。あの表記はおかしい。
またエントランスでも,前売券引換の窓口がつまってしまって前売買った人が余計に待たされてしまったし,その行列がどちらに流れるべきなのか明示していなかったため,ゴチャゴチャしてしまっていた。整理の人員をつけるか標識で動線を示すかのどちらかにしてください…*1
展示においては,周りのおばちゃんたちが,一様に「写真みたいねえ」という感想を口にするのが興味深かった。「写真みたいなのは当たり前だろう,わざわざ口にするならもう一歩進んだ何かを発見しろよ…」とつい自分なぞは考えてしまうのだが,思えば「写真みたいなのは当たり前」という前提を設けて考えること自体がおかしいのかもしれない。
ああいう上の世代を見ていると,芸術体験に際して他者と自己が同じ感想を共有することを諦めていない――少なくともすり合わせることができると期待している――ように見受けられることがとても多い。対して若い世代は(自分がかなりそうなのだが),もはや他者が自己と同じ嗜好を持つことを期待しないし,求めようともしない傾向が強いのではないだろうか。それは芸術体験に限らず,広い意味での生き方とか,あるいは性的指向とか,様々な選択に関して言える傾向だと思う。最近よく考えることなのでちょっと書いてみた。
展覧会そのものの感想としては,やはりモネは別格に凄いなあというのに尽きる。

マクドナルド新型店舗

帰りがけに麻布十番マクドに寄ったら,ちょうど例の「新世代デザイン店舗」になっていた。あろうことか,新型店舗には100円マック・120円マックメニューがない。これはひどい地雷。100円アップルパイのないマクドナルドに何の価値があるというのだ*2。渋谷の店舗も全部こういう型になってしまったのだろうか,渋谷の若者涙目である。のみならず,ゴマえびフィレオはほとんど普通のえびフィレオと違いがなく期待はずれであった。前のNewてりたまも,バンズがてりやきの味を隠してしまう完全な改悪だと思ったし。今年のマクドナルドは雲行きが怪しい*3。まあ自分はマックチキンさえあればいいんだけど。

*1:動線の確保」こそ都市社会に生きる上での至上命題であるというのが,自分の信念である。

*2:Kmb店ごめん。

*3:てりやきチキンとチキンサルサの二本立てをやってた頃が自分的最盛期。