老婆殺すのに着ていく服がない
読書記も演奏会記と同様,読み終わったそのつど書き留めないとすぐに溜まってしまいますね。ここ1か月あまりで読んだ本からいくつか,順不同に。
- 作者: ドストエフスキー,Fyodor Mikhailovich Dostoevskii,江川卓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/11/16
- メディア: 文庫
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- 作者: ドストエフスキー,江川卓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/12/16
- メディア: 文庫
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- 作者: ドストエフスキー,江川卓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/02/16
- メディア: 文庫
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さて『罪と罰』だが,素直に最新の亀山訳にしておくんだったと後悔した。「ちょっ、」(舌打ちらしい),「へ、へ、へ!」,「〜なんだな!」などの頻出する訳文は読んでてイライラしてしまった。岩波文庫で出たのは2000年だが,訳文自体は60年代のものらしい。訳文に振り回されたせいか,ストーリーも期待外れであった。もっと理性的な主人公を想像していた。主人公が熱に浮かされていて言行に一貫性がないというのは,読んでいてあまり楽しいものではないですね。「部屋に誰か訪ねてくる→狸寝入り→人が帰った後でこっそり外出→熱に浮かされるまま出歩き,どうやってまた部屋に帰ってきたか憶えていない」の繰り返し。やっと話が動き出したと思ったら,スヴィドリガイロフが一時主人公みたいになるし。もう少しキリスト教の予備知識とペテルブルクのイメージがあれば違うのかと思います。
- 作者: 島崎藤村
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1955/04/22
- メディア: 文庫
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- 作者: アベ・プレヴォー,青柳瑞穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫
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- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 1982/01/14
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特に重要と思われた,第3章・第4章で検証されている原則だけ引用しておく。
- 修飾語の語順の原則
- 節を先に,句をあとに。
- 長い修飾語ほど先に,短いほどあとに。
- 大状況・重要内容ほど先に。
- 親和度(なじみ)の強弱による配置転換。
- わかりやすい文章のために必要なテン〔読点〕の原則
- 長い修飾語が二つ以上あるとき,その境界にテンをうつ。(重文の境界も同じ原則による。)
- 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。