日本スケッチ

新響の休憩中に芸劇の地下で缶コーヒーを飲んでいたところ,たまたま通りかかったHr.のH永先生が,携帯見ながら逆方向のエスカレーターに突進していくのを目撃してしまった(笑)

交響楽団第207回演奏会
指揮:小松一彦


ヒンデミットヴェーバーの主題による交響的変容
貴志康一/交響組曲《日本スケッチ》 (貴志康一生誕100年記念)
ショスタコーヴィチ交響曲第5番ニ短調

ヴェバメタはやはり楽しい。
貴志は初聴きなので期待していたが,わりとワンパターンな管弦楽法のわりに長い(4楽章で30分ほど)曲なので,もう少しコンパクトだったら…という思いが拭えなかった。第4楽章〈祭〉冒頭はどこかで聴きおぼえがある。日本らしさはほとんど感じず,如何にも育ちのいい戦前インテリという感じの洒脱さ/とっつきやすさで,たとえば(書法は全然違うと思うけど)プーランクなどを連想した。こういう平易な曲を忘却からすくう仕事の意義はわかるけど,小松氏,某大学オケでもこの曲を振るらしい。
タコ5は久々の実演だが尻上がりに良かったと思う。終演後の小松氏「今日のプロは大曲揃いで,特にショスタコーヴィチは重い曲ですので,アンコールはなしで終わらせていただきます」。ごもっともですが,やはり同じ組み合わせのタコ8の際はタヒチ=トロットやってましたぞ…
木管室内楽も聴きたかったけど行けなくてすみません*1

*1:グノー好きなんです。