横浜の街にて

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第257回定期演奏会
指揮:湯浅卓雄
オーボエ渡辺克也


エルガー/序曲《コケイン》
ヴォーン=ウィリアムズ/オーボエ協奏曲イ短調
(アンコール)?
エルガー交響曲第1番変イ長調

私垂涎のプログラム。TKB氏と二人分の学生席を事前に買ったら,席がP席最前列中央だった。これはコケインの 2 extra trombone を→←指させということか?いやむしろ楽器を持参して吹けということか?と邪推。
蓋を開けてみるとトロンボーン増員はなし。オルガンは付いていたが,P席でも(P席だから?)あまり聞こえなかったので,気付いてる人は少ないかもしれない。コケインはやや指揮者の意図が徹底しない部分もあり流した感じであった。P席ではバストロ氏のアバウトな演奏がよく聞こえるだけでした。またクラリネット氏はソロで一か所音を間違えて出た気がする。
オーボエ協奏曲はなかなか聴きごたえがあった。しょっぱなからRVW臭の強い曲なので,こっちが恥ずかしくなるくらいだが。第3楽章の主題が《庭の千草(夏の名残のバラ)》の引用なのは寡聞にして知らなかった。
交響曲はさすがに気合いの入り方が違う感じで,上出来だったのでは。第4楽章で,クラリネットが期待通りベルアップをしてたのにニヤニヤ。最後の主題回帰でトランペットをあまり鳴らさなかったのは,敢えてそうしたのだろうか。
しかし昨年〜今年の首都圏は結構エルガールネサンスである。明日も群響が東京公演でエニグマをやるし,来月は札響の東京公演がフロワッサール・チェロコン・エニグマ交響曲・チェロコンはあちこちがやってるし,東響は威風堂々全曲や《南国にて》をやった。Vn.協奏曲は昨年のシティフィルに行かなかったのが悔やまれる。あとは,どこもファルスタッフをやらないのが不思議だ。いい曲なのに。