序スケ

最近,頭の中では高確率で序スケかコケインが流れているe--maです。
以前から気になっていたので,手持ちの《序曲,スケルツォとフィナーレ》音源のタイムを調べてみました。ただし実測ではなくライナー表記によります。

Recorded Conductor Orchestra Overture Scherzo Finale
69 Solti VPO 5:44 3:35 6:05
71 Karajan BPO 6:56 4:21 5:34
72 Sawallisch SKD 6:36 3:54 6:36
93 Sinopoli SKD 6:25 4:20 7:13
97 Gardiner ORR 6:04 4:36 6:18

以下,大雑把な印象。

  • やはり一番快速でスカッとするのはショルティ。やや強引なところを含め,ショルティの(ウィーンフィルに対する)押しきり勝ちという感じで溜飲が下がります。激しく動くショルティの肘が目に浮かぶよう。惜しむらくはフィナーレのリードミス音(?)と,クライマックスでのトロンボーン(?)の音外し。
  • カラヤンはフィナーレの短さが目を引きますが,これはリピートを実行していないため。終盤で息切れしたショルティ盤を補完するかのように,カラヤン盤はフィナーレのコーダにおける完璧なスケール感が素晴らしい。流石BPO
  • サヴァリッシュ盤は私が最初に聴いてはまったように,言わずもがなの永遠の定番。爽やかな中庸だけど内容充実で最もバランスが取れている。
  • シノーポリ盤は強弱などに面白い表現が見られなくはないが,いかんせんフィナーレが速くないのでワクワクさせてくれない。
  • 唯一オリジナル楽器のガーディナー盤は,併録の交響曲に比べテンションが低い感じがしてちょっと薄味な印象。スケルツォが遅くて意外。

こうして見るとスケルツォが速い組と遅い組できれいに分かれるようですね。他にシューリヒト盤・マズア盤など色々あるはずなので追々収集したい。
あと三石盤ができたら誰か貸してください(笑)。